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『唐詩選』
唐詩の選集のベストセラー。130人の詩人の作品、465首を収録してある。
日本では漢詩といえば、まず『唐詩選』の書名があげられるほど人気のある入門書であり、江戸時代以来今日まで、注釈書の類もおびただしい数にのぼっている。日本に漢詩を普及させるにおいて、貢献度のもっとも高かった本といえる。
ただ、編集にかたよりがあるため、日本人に、漢詩とは武張った悲壮な感情を好んでうたう詩であるという一面的な誤解を植えつけてしまった。
この『唐詩選』だが、本当は李攀竜の手によるものではなく、中国では偽書であることが定説となっている。この本は、李攀竜の死後、某出版社が、他の選集から適当に詩を選び、李攀竜の書いた「選唐詩序」という文を「唐詩選序」とを勝手に置き換えて巻頭に添え、いかにもまことしやかに見せかけて、ひともうけを策したもの。ちり紙を大量生産する現代日本の商業主義出版社の明代版であるといえる。
李攀竜
李攀竜(1514〜1570)は明代の人で、「詩は盛唐」の主張をかかげた古典主義文学運動の指導者として、明代中期以降の文壇に君臨した人物。
本
下記の本は、従来の『唐詩選』にこだわらず、編者が独自の方針で選集した“唐詩選”です。
『唐詩選 上・下巻』 (吉川幸次郎・小川環樹編 筑摩書房)
脱藩道場流 唐詩選講釈
漢詩の風景を参照。
名著集
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