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結廬在人境 廬を結びて人境に在り
而無車馬喧 而も車馬の喧なし
問君何能爾 君に問う 何ぞよく爾ると
心遠地自偏 心遠ければ地おのずから偏
采菊東籬下 菊を采る 東籬の下
悠然見南山 悠然 南山を見る
山気日夕佳 山気 日夕に佳く
飛鳥相共還 飛鳥 相共に還る
此中有真意 この中に真意あり
欲弁已忘言 弁ぜんと欲してすでに言を忘る
通釈
私は人里に廬を結んでいるが、それでいて役人の馬車の訪れる喧騒はない。なぜ静かなのか。ほかでもない。官界への関心が薄いからだ。そこで、住む土地もおのずと辺鄙になったのである。
菊を東の籬のもとで摘んでいると、はるかに廬山の諸峰が望見できる。折しも夕方になって山の気象は晴れてうるわしく、飛鳥がねぐらを求めて、うち連れて帰ってゆく。この帰鳥のうちにこそ自然の真意があるが、私はそれを語ろうとして、すでにいうべきことばを忘れてしまった。
「廬を結びて人境に在り」は、「采菊東籬下」(菊を采る 東籬の下」の句であまりにも有名です。
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