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日本脱藩のすすめ 第15号
「情報(3)」
1998/12/14
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前回はセマンティクス(意味論)について言及しました。
今回は、脱藩人にとって必要なT情報力Uについて述べていきたいと思いま
す。
さて、情報力と一言で著者は片付けましたが、前号の藤原肇さんの手紙に“
知能”・“知慧”・“智慧”とあるように、同じ情報力と言っても三つのレベ
ルがあることを知っておかねばなりません。
最初に知能。知能とは、寄せ集められ整理された情報、すなわちインフォメ
ーションをそれぞれ関連づけながら、グループ化する能力を指します。言わば
、インフォメーションの分析と統合です。これによって一次情報というインフ
ォメーションの段階では隠れて見えなかったものが見えてくるようになり、全
く新しい価値体系を得ることになるのです。この情報力を身につけるのが最初
の目標です。
次に知慧。これは、高度な専門的訓練を通して、初めて身につく情報力です
。つまり、知慧とは、全体と部分の関係で分析と統合化を行なうと同時に評価
を下すことによってプライオリティを決める能力、すなわち、総合したものを
判断して評価出来る能力を指します。このレベルに達すると、実務経験を通し
て身につけた高度な判断力を駆使して、未知の要因を予測する推察力ないしは
想像力が生まれてきます。
最後に智慧。インテリジェンスの最高のレベルに相当するものです。このレ
ベルに達している日本人はほとんどいないようです。それほど困難な智慧とい
うレベルに達している日本人の一人である藤原さんの言葉を借り、智慧とはど
のようなレベルなのか覗いてみましょう。
「インテリジェンスの最上位において問われるのは、決断と指令における卓越
した能力と、それを複雑な状況の中で使いこなす才能であり、豊かな経験と鋭
い直観力に恵まれた人材が、天の時と地の利という状況を正しく判断して、決
定を勇敢に実践することである。この段階ではわずか数人のトップの人材が、
孤独の中で決断に関与することになるし、最終的な連帯責任を取ることになる
。また、組織は常に階層構造で成り立っており、企業や政治機構の最高責任は
一人のトップに集中し、その人間の人格の高潔さと品位が、インテリジェンス
の真の価値を決定付ける。なぜならば、組織を統括する最高責任者の人間的な
信用は、その人の理想や人生哲学の質に関わっており、その品格が説得力とし
て機能するお蔭で、組織体の自己安定に貢献することになるし、仮に相対的に
優位に立とうとする動機があっても、卑劣な取引や背信行為を相手に感じさせ
ないのである。」(『インテリジェンス戦争の時代』p.9)
ここまで書いたところで、では、どのようにすればインテリジェンス能力が
身につくのかということになりまが、本物のインテリジェンス能力を身につけ
るためのハウ・ツー本などは有りません。何故なら、インテリジェンスとは、
これから始まる情報革命のT核心Uに相当するものであり、数冊の本で述べ尽
くせるものでなければ、身につくものではありません。従って、下記の方法で
取り組んでいくといいと思います。
◆情報のインテリジェンスのプロの著作を読む
現存する日本人で本物のインテリジェンスのプロと言える一人に、このメール
マガジンで何度か登場されている藤原肇さんがいますが、藤原さんの著書を何
度も繰り返し読むことです。これは、一見遠回りのように見えますが、いずれ
、これが以外と近道だったということに気づく日が来るはずです。
藤原さんの好意により、脱藩道場生およびメールマガジンの読者に藤原さん
の著書を著者割引きで入手出来ることになりました。詳しくは、下記のURL
を参照願います。
http://www01.u-page.so-net.ne.jp/rb3/nobuo-km/fujiwara/info.html
◆メーリングリスト【日本脱藩のすすめ】(脱藩ML)に参加する。
脱藩MLは、著者が主催している脱藩道場の活動の一環として行なっているも
のです。今後は、藤原さんといった、インテリジェンスのプロが書いたインテ
リジェンスに関わる記事や、インテリジェンス能力を身につけたい人達へのプ
ロからのアドバイスを脱藩MLに載せていくつもりです。(記事に関しては、
ホームページ【日本脱藩のすすめ】にアップすることも検討しています。)
そして、インテリジェンスに強い関心があるメンバー同士で、積極的に脱藩M
L上で議論を積み重ねて戴きたいと思います。
また、毎年春と秋に行なわれる脱藩道場総会に、藤原さんも出席されますの
で、そのとき色々とアドバイスを受けるのもいいでしょう。総会のお知らせも
、今後は脱藩ML上で行なう予定です。
◆脱藩人としての修行を重ねる
インテリジェンスのプロの書物を読んだり、脱藩MLでインテリジェンスにつ
いて議論するだけでは、決してインテリジェンス能力は身につきません。読ん
だり議論したりする以上に大切なことは、日本のような狭い枠組みを乗り越え
、脱藩人として世界を舞台に、一流の人間や仕事を相手にしながら修行をして
いくことの方が、はるかに重要です。修行を重ねることで知らずしらずにのう
ちにインテリジェンス能力が磨かれていくのです。
さて、次回は再び英語に関する話に戻りたいと思います。テーマとして、デ
ィベート・交渉を予定しています。
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脱藩道場 編集部 亀山信夫 葛巻岳
問い合わせ先 webmaster@dappan.org
ホームページ http://www.dappan.org/
発行 インターネットの本屋さん『まぐまぐ』http://www.mag2.com/
マガジンID 0000006881
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★脱藩を志す方に、メーリングリスト【日本脱藩のすすめ】をお勧めします
詳細は、上記URLまで。
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発行部数 464
Forbes 日本版 94年1月号に乗った渡辺昇一氏が____捨てよ!清貧の思想 いま日本の指導者がとるべき道とは_____と題した演説と、本号で引いておられる藤原氏のインテリジェンス戦争の時代p9を比較してみました。
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98.12.15 6:04 PM
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