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日本脱藩のすすめ 第22号
脱藩修行事始
1999/02/15
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脱藩道場・編集部では、前々号から下記のテーマで読者からの意見と感想を
求めました。
・平成幕末を襲うユーロ発足の大津波(第20号)
・マンガ論(第21号)
結果として、2回の呼びかけに対し、計1通のメールをもらっています。僅
か1通とは言え、その読者のメールは、一読して非常に意識が高く、脱藩精神
に溢れたメールだったのが強く印象に残ります。
第20号で予告しましたが、21世紀初めに世界規模で起こるであろう情報
革命をベースに、様々なテーマを順次 取り上げていく予定でした。
しかし、過去2回の呼びかけに対する読者からの反応を考えるに、情報革命
に関するテーマを持ち出す前に、脱藩修行について取りあげるべきだと思うに
至りました。そこで、最初は、マンガから入っていくことで脱藩修行について
筆をすすめていきたい思います。
そのマンガですが、最初に言いたいことは、脱藩修行の心構えのひとつとし
て、公共の場、特に海外でマンガを読むというような愚かな行為は慎むべきだ
ということです。マンガとは、個室で楽しむべきものではないでしょうか。
日本を訪れる海外の友人が異口同音に語る日本での印象として、(これは悪
印象に類する方ですが)電車の中での奇妙な日本人の行為がよく挙げられます
。これは、マンガに熱中している、居眠り、猥褻(ワイセツ)な写真が載って
いる新聞を臆面もなく広げて読んでいるといった行為を指しているのです。
最初に居眠り。居眠りが悪いというのではありませんが、あまりにも無防備
な姿です。治安の良い日本では一応大丈夫ですが(尤も、日本の安全神話は、
例のオウムの無差別テロ以来、完全に崩れ去りました)、外国では危険が一杯
です。くれぐれも注意をするにこしたことはありません。
次に、猥褻な写真を載せた新聞を近くにいる子供達の目に曝すような無神経
な人達は、脱藩とは無縁の人達です。新聞の読書欄に、子供と電車に乗ったと
ころ、前に座っている中年のサラリーマンが猥褻な写真の載った新聞を読んで
いて、それを見た子供が、「お母さん、オ◯◯コて何?」と聞かれ、答えに窮
したという投稿がありました。
最後に、マンガ。海外へ行ったときに周囲を観察すればすぐに分かることで
すが、マンガを公共の場で堂々と読んでいる人は皆無です。もし、人前でマン
ガに熱中している者がいれば、それは「私は馬鹿です」と宣伝しているような
ものなのです。
無論、マンガにも色々あり、特に日本のマンガには手塚治虫作品のような素
晴らしい作品もありますが、それでもマンガとは息抜きに楽しむべき対象であ
り、それ以上でもそれ以下でもありません。むしろ、ゴミのような作品の方が
圧倒的であると断言しても差し支えないでしょう。ゴミでは、息抜きどころか
、人生という貴重な時間の浪費であるだけでなく、脱藩精神を退廃させる恐れ
さえあるのではないでしょうか。
ですから、マンガを全面的に否定しないものの、マンガ以外に、良書にも時
間を割いて欲しいと読者にお願いしたいと思います。
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