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日本脱藩のすすめ 第34号
コミュニケーション(事始)
1999/05/10
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[1] はじめに
しばらく中国古典シリーズが続きましたが、今回より新しいシリーズとして
「コミュニケーション」を加えることにしました。そのため、二つのシリーズ
(「中国古典」及び「コミュニケーション」)が存在することになりますが、
二つのシリーズを交互に配信していくことにより、メールマガジンに弾みをつ
けていきたいと思います。
[2] コミュニケーションとは
さて、コミュニケーションと何でしょうか。ちなみに、ランダムハウス辞典
では次のように定義されています。
「the act or process of giving or interchanging thoughts, information,
or the like, by writing, speaking, etc.」
この定義ですと、例えばテレビも様々な情報を提供してくれるわけですから
、立派なコミュニケーションのひとつになります。このように、かなり幅広い
概念をコミュニケーションは含んでいますので、メルマガで取りあげる範囲を
思いっきり絞ることにします。取り敢えず、ディベート、交渉、セマンティッ
クスあたりを念頭に筆をすすめていきます。
[3] なぜ、コミュニケーションか
過去、何度かコミュニケーション能力を磨くことの大切さを痛感したことが
ありました。
手許に『How To Debate』(Summers, Whan and Rousse The H.W.Wilson Co
mpany)という本があり、その表紙の裏に次のような20年前の書き込みかあり
ました。
「東京英語道場 テーマ:[80年代の読み方]
最初の自己紹介だけで、あとは無言。圧倒された。悩む。
1979.9.8」
東京英語道場とは松本道弘さんという英語の達人が創立したもので、英語で
ディスカッションを行なう場でした。(残念ながら現在はもうありません。)
上記の書き込みは、初めて東京英語道場に参加したときのものだったと思い
ます。それ以来、しばらく英語・ディベートの修行に励んでいたのがつい昨日
のような気がします。
その後、東京英語道場を辞め、野良住人さん(現在スペインにて、ベンチャ
ービジネスを展開中)という、やはり語学の達人が主催する異文化研究道場に
参加したり、再び、松本通弘さんが主催するディベートセミナーに参加したり
と異文化間コミュニケーションの訓練を積んでいった他、某高校で全校の生徒
を前にしてのスピーチなどにも敢えて挑戦してみました。
しかし、10年ほど前に、人には得手、不得手があるということにようやく
気づき、“話す”方は不向きであると悟ったのです。それからというものは、
専ら“書く”方で自己表現をしてきました。
ところが、最近、やはり“話す”能力は必要だと痛感させられた事件に遭遇
したのです。それは、他でもない、当脱藩道場が主催した第二回脱藩道場総会
(1999年3月27日)でのことでした。
当日の模様は、簡単に報告(第28号)させて戴きましたが、そこではふれ
なかったことがあります。それは、「(今日の総会は)葬式みたいだったな」
という、当日の参加の一人からのことばでした。
そのことばを聞いたとき、咄嗟に脳裏に浮かんだのがアメリカの大学に留学
していたときの活発な授業光景でした。
「葬式みたいだったな」・・・まさに、図星であり、返すことばがありませ
ん。たまたま近くにいた石田収さん(元新聞記者、現在某大学の助教授)とい
う先輩が、「まあ、日本じゃしょうがないな」と助け舟を出してくれたのには
助かりました。
当日の脱藩道場総会に参加していたのは、ほとんどが脱藩道場のメンバーで
あり、意識の高い人たちが多かったのですが、そうした人たちですら、コミュ
ニケーション能力が劣るという事実は、編集部も含め、大いに反省させられた
点でした。
そして、編集部も含む道場のメンバーが如何にコミュニケーション能力をつ
けられるのかという悩む日々が続いたのです。
[3] 読書会
脱藩道場では、現在3つのメーリングリストを運営しています。そのうちの
ひとつ、メーリングリスト【藤原 肇】(藤原ML)で最近小さな革命が起こ
りました。
それは、4月23日の在ドイツのSさんからのメールが発端になりました。
Sさんが「読書会をやろう」と呼びかけてきたのです。その時、編集部では「
インターネットでコミュニケーション能力をつける方法はこれだ!」と即断し
、直ちにSさんに同意する旨のメールを出したのです。すると、続々と参加表
明の声があがり、最終的にはメーリングリスト【藤原 肇】の全メンバー14
名の内、9名が参加を表明したのでした。
この読書会の目的は幾つかありますが、その一つに、上記のコミュニケーシ
ョン能力をつける、すなわち、テーマを整理し、さらにそれを理論的に構築し
た上で、発表していくというものがあります。
また、他の狙いとしては、Sさんの言う、「読書会を行なうことで、次回(
1999年秋季)の脱藩道場総会において、参加者が共通の問題意識を持って藤原
肇さん(国際政治コメンテーター)に論戦を挑み、総会を盛り上げる」という
ものもあります。
百戦錬磨の藤原さんと藤原MLのメンバーとでは、横綱と幕下ほどのインテ
リジェンス・パワーの差があるでしょう。ですから、メンバー同士で切磋琢磨
して稽古を積み、今秋の総会までの半年間に、せめて十両程度の力をつけた上
で挑みたいものです。横綱の胸をかりないことには、決して力はつかないので
すから。
[4] おわりに
今まで当メールマガジンでは、メーリングリスト【脱藩道場】(脱藩ML)
をときどきご案内していますが、メーリングリスト【藤原 肇】(藤原ML)
については、その存在を今回初めて知るという読者が多いのではと思います。
藤原MLは脱藩MLと異なり、クローズ型のメーリングリストです。参加資
格は、藤原肇さんの思想に共鳴していることです。別の表現を用いるならば、
己れを乗り越え、文明次元で物事を見る視座を獲得し、行動していこうという
志を持っていることが参加の条件となります。
参加にあたっては、藤原MLの主催者の同意が必要となります。読者の中で
、藤原MLに関心がある方は、下記にお問い合わせください。
webmaster@dappan.org
再来週も引き続きコミュニケーション・シリーズをお届けします。
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脱藩道場 編集部 亀山信夫 葛巻岳
問い合わせ先 webmaster@dappan.org
ホームページ http://www.dappan.org/
発行 インターネットの本屋さん『まぐまぐ』http://www.mag2.com/
マガジンID 0000006881
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