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秘 海外個人旅行術
1997年03月21日初版発行 本体価格1200円+税
ダイヤモンド社
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はじめに
個人旅行は誰でもできる
日本ば今、大変な海外旅行ブームである。年間2000万人近い人が海外を訪れる。そのうちのほとんどは観光旅行だが、大半は団体旅行で、個人旅行はまだまだ少ない。しかし、近年は若い人を中心に個人旅行を目指す人が増え、ちょっとしたブームになりつつある。96年に大きな話題になった「猿岩石」ブームは、個人旅行がいかに大きな魅力を秘めているかを示した。海外個人旅行は特別な人がやることではなくなってきているのだ。
団体旅行と個人旅行は、それぞれに特徴があり、一概にどちらがよいとはいえない。しかし、日本国内で「どこそこへ行ってきた」という場合は多くが個人旅行だが、海外旅行になるとこれが逆転する。どうして海外は団体旅行が圧倒的に多くなるのだろう。
団体旅行を選ぶのは、「言葉ができない」、「土地に慣れていない」、「習慣がわからない」などの理由が多いようだ。だが、こうしたことはすべて杷憂である。言葉はアルファベットさえ知っていれば大丈夫。困ったときは書けばよい。外国も人間が住んでいるのだから、スリなどに注意していれば日本とさして違わない。それに、外国の習慣は事前にいくらでも学習できる。このように実際は個人旅行は難しくはないのである。ただ、簡単にできるにもかかわらず「自分にば無理」と勝手に思い込んでいるだけである。日本では何と多くの人が個人旅行を誤解して、みすみす得られる感動を逃してしまっていることか。
海外個人旅行ぼどすばらしいものはあまりない。出発前のワクワクするような雰囲気。外国の空港に降り立ったときの緊張感。一度は見てみたいと思っていた観光地をまぶたに焼きつけたときの感動。そして見知らぬ人々との出会い。これらを個人旅行は自分の気のすむまで味わえるのだ。この魅力にとりつかれた人はなかなかそこから抜けられない。
この本は個人旅行をやっている人、個人旅行を目指している人を対象に書かれたもので、初心者でもわかるよう工夫した。しかし、決して初心者だけの本ではない。「旅のベテラン」も本書を読めば新たな発見をいくつもされることであろう。なかにばホテル代を含め多くの数字が出てくるが、特に明記したものを除き、1996年秋現在の数字である。
本書は日本最大の旅行者サークルである東京海外旅行研究会(会員約1000人)の「旅のベテランたち300人」に情報を提供してもらい、さらに多くの会員に再取材してまとめたものである。会員が自分の目で見、足で集めた情報のエキスが本書である。なかには一人で1冊分の情報を提供してくれた会員もいる。
日本人の海外旅行は近年、量だけは確かに激増したが、その中身は欧米に比べてまだまだ遅れている。本書を参考に、あなただけのオリジナルな海外族行をつくり出していただければ幸いである。
1997年3月15日
東京海外旅行研究会代表 石田 淳
目次
はじめに
PART 1
どうすれば旅行費用はたまるか
貯金か節約か、それとも....。旅のベテランがすすめる旅行費用の調達法 うまく休暇をとる方法
たとえ会社勤めの人でも、長い休みをとるテクニックはこれだけある
英語ができなくても個人旅行はできる
言葉はできないけれど自分の力で旅したい。そんな人のためのヒント集
ピークシーズンに安く旅行をする方法
一番混む時期に“安い”旅がしたい。そんなうまい方法はあるのか?
オフシーズンは個人旅行の天国だ
「安い、すいてる、サービスがいい」の三拍子そろったオフを見逃すな
団体旅行を賢く利用する方法
休みの長さと目的によっては、パック旅行はよりお得
個人旅行はいくらお金がかかるか
個人旗行は団体旅行よりもかなり安くすむらしい。さて、その実態は
タダで海外へ行く方法
そんなうまい方法もないわけではないが、“タダ”というのはけっこう難しいさて、その実態は
割安に海外へ行く方法
多くの個人旅行者の願い、それが「少しでも安く」だ
こうすれば世界一周旅行はできる
格安航空券の普及で、今や誰でも“世界一周”旅行ができる時代になった
船旅で個人旅行を楽しむ方法
船旅は究極の豪華旅行だ。でも、ちよっと工夫すれば誰でもクルーズが楽しめる
ユニークで安く行けるエスペラント旅行
“平和の言葉”を学び、世界各地を訪ねてみよう
世界は皆兄弟、サーバスの旅
世界各地で無料のホームステイを行っている組織がある。利用しない手はない
人生親も変わる長親旅行の魅力
人はなぜ旅に出るのか....長期旅行には、その答えがある
長期滞在(ロングステイ)の楽しみ方
同じところに長期間住んで、異文化の生活を体験しよう
PART 2
両替で授をしないコツ
T/Cか現金かか、それが問題だ。行き先や目的などによって異なる両替手段の数々
親光案内所の上手な利用法
現地のツーリスト・インフォメーションは、旅行者の強い味方だ
海外のガイドブックを活用する
もっと詳しいガイドブックを、という人には海外のものがおすすめだ
現地を安く移動する方法
工夫しだいで安くなるのが現地の交通費。浮いた分はほかにまわそう
バスを使って現地の暮らしを知る
ローカルバスを乗りこなして、“土地っ子”になろう
鉄道旅行は個人旅行の醍醐味だ
必読、おすすめの鉄道旅行はこれだけある!
ドライブ旅行を楽しもう
行動範囲がグッと広がる自動車の旅。行きたいところへ好きなルートで
ヒッチハイク成功術
ヒッチハイクこそ族の醍醐味。そのおもしろさは何物にも変えがたい
自転車旅行の楽しみ方
行きたいところへ時間を気にせずマイペースで。自転車の旗は本当に便利だ
格安ホテルは、こうして探そう
どのようにすれば少ない予算で、よいホテルが見つかるか
ユースホステル・学生寮の徹底利用法
節約旅行で頼りになるのがユースホステルと学生寮。これを使わない手はない
こうすれば旅先で友達ができる
現地で友達ができれば旅はもっと楽しい。さあ、勇気を出して声をかけてみよう
海外でトラブルに遭わないコツ
海外での事故・病気には傾向がある。それを学んで未然に防ごう
自分だけのオリジナルの旅を楽しもう
趣味を生かすもよし、実益を兼ねるもよし。目的があれば旅はもっと充実する
PART 3
格安航空券の賢い探し方
ただ安いというだけでなく、信頼できる旅行代理店を見つけよう
海外発券の航空券はメリットがいっぱい
普通の人がもっと自由に旅行を楽しむ方法、それは海外発券しかない
無料航空券の上手な使い方
FFPのマイレージを増やして空のリピーターになる
海外旅行情報はこうすれば集まる
充実した旅ができるかどうかは、事前の情報収集にかかっている
政府親光局のうまい利用法
政府観光局のスタッフは、現地の“生きた情報”をたくさん持っている
パソコンで旅行悟報を手に入れよう
インターネットを使えば、現地の最新情報が手に入る
役に立つ旅行代遅店一覧
おわりに
おわりに
さあ大空をはぱたこう
「人間は鳥と同じように大空をはばたくために生まれてきたのだ」という言葉がヨーロッパにある。空を自由にかけめぐるツバメやカモメと同じように人間もまた、美しい山野や歴史の香りのする街を思う存分歩いてみたいという本能にも似た欲望があるようだ。
個人旅行はこうしたことを実際に経験するにば絶好の手段である。歴史書を何十回読み、フランス映画を何百回見たところで、自分の目で見、身体で感じた迫力にはかなわない。本書はそのための手引書である。本書を読んでトライしていただければ幸いである。
個人旅行は日程が固定されている団体旅行と違って、極めて個性的な旅である。したがって、人によって違った旅になる。個人旅行はいくつかのパターンに分かれる。
1.レジャー旅行----単純にレジャーを楽しむためのもの
2.解放旅行----仕事や人間問関係をさけて解放感にひたりたいというもの
3.確認旅行----映画やテレビで見たところを実際に見てみたいというもの
4.好奇心旅行----ふだんから好奇心を持っているところを見るというもの
5.逃避旅行----現状逃避のためのもの
6.触れ合い旅行----外国で人に接することを目的とするもの
7.歴史旅行----歴史的なところを見るためのもの
8.買い物旅行----買い物を主たる目的とするもの
9.グルメ旅行----食にこだわるもの
10.個別目的旅行----観劇などの特別な目的を持って旅行するもの
11.試練旅行----外国で自分を見つめ直し、鍛えるためのもの
あなたばこのうちどれに属すのだろうか。実際はこれらの動機がいくつも組み合わさって旅行に行くことが多いが、こうしてみると、一口に個人旅行といってもけっこう複雑であることがわかる。本書を契機に自分なりの個人旅行術を開発していただければ幸いである。
本書は東京海外旅行研究会が1SS7年に設立20周年を迎えるのを記念して出版されるものである。東京海外旅行研究会は大阪にあった海外旅行研究会を発展させた形で東京に1977年に設立された。本書を完成させるに当たっては東京海外旅行研究会のメンパーで執筆委員会を結成し、この委員が中心になって原稿を作成した。以下に編集に携わった人々の名前を記すとともに会員の労苦に対し、深く感謝したい。
青木ゆり子、朝賀正人、安藤由貴子、石田淳、奥田英俊、大熊文子、門田隆子、梶田宗孝、北岡久美子、北村英子、北見俊隆、倉田利夫、小峯順子、酒巻ひろ野、佐藤敦子、篠崎直子、杉本健司、多田寿美、谷川一巳、中村和子、仁井英治、星野幸詩、丸山和美、三村剛、村井美紀、盛田英恵(名前は50音順)。
| 若人へ、日本脱藩のすすめ 飯能市 亀山信夫
私は24年前の19歳のときに日本を発ち、ほぼ3年間、世界一周放浪の旅を体験しました。あの日から四半世紀近くになります。あの体験は強烈で、現在の私をつ〈った原点になっています。
しかし、もしあの体験が25歳以降のものだったら、日本を飛び出さなかったであろう自分とさほど変わっていなかったという気がします。それは、25歳ごろに人のものの見方・考え方がかたまるからです。日本を飛び出た私は、自らの価値体系を規定する日本文化を超えようと苦闘しました。つまり母国との苦闘、自分自身との闘いの人生だったということです。
『秘 海外個人旅行術』p.169
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